活動-第21回情報教育合同研究会活動

2025年度

第21回情報教育合同研究会

(2025/11/29)
第21回情報教育合同研究会開催案内及びワークショップ等企画募集(第1報)
 2025年、日本の情報教育は再始動(Restart)の年を迎えています。
 2020年に小学校で現行の教育課程による授業が開始され、その後、中学校、高等学校へと順次開始されました。今年1月の大学入学共通テストでは初めて情報科が実施され、4月には新教育課程で学んだ学生が大学に入学しています。このように、情報教育は1サイクルを終え、次の段階へと再始動の時期を迎えているといえます。
  時を同じくして、2nd GIGAが始動し、学習指導要領も次期改訂に向けて動き始めようとしています。この情報教育の転換期に必要なのは、「情報教育は何のために行うか?」という原点の問い直しと、若い実践者の視点から情報教育のビジョンを再構築することです。
 本研究会は、皆さまのおかげで21年目を迎えることができました。今年度は、会場の園田学園大学とともに、新たな歩みを始めます。そこで今回は、未来を担う若い世代に情報教育の新しいビジョンを語っていただき、そこにベテランの経験知も交えて、多層的な議論を展開します。さらに、小中高大学をつなぐ情報教育の内容や連携について議論するとともに、2nd GIGAをはじめとする教育DXの潮流も踏まえ、学校・地域社会・産業界が連携して情報教育を支援する仕組みづくりなど、情報教育の未来像を共有する場にしたいと考えています。
 なお、当日のワークショップや自由企画および情報交換会の開催にも奮ってご応募いただきますようお願いいたします。

(Last update:2025/10/18)

第21回情報教育合同研究会の詳細について

ワークショップおよび情報交換会に参加される⽅は、準備の都合上11⽉20⽇(⽊)までのお申し込みにご協⼒ください。

テーマ

Restart! 情報教育ビジョン2025〜小中高大を連携する2ndステージの構築〜

日時

2025(令和7)年11月29日土曜日 10:00~17:30(予定)

会場

園田学園大学 欅和館(4号館)・情報教育センター(5号館) 

兵庫県尼崎市南塚口町7丁目29-1 TEL 06-6429-9909(情報教育センター直通)

共催

情報コミュニケーション学会情報教育特別委員会
教育システム情報学会関西支部
日本情報科教育学会近畿・北陸支部
兵庫県高等学校教育研究会情報部会
大阪府高等学校情報教育研究会
情報教育学研究会(IEC)
氷上情報教育研究会
NPO法人 学習開発研究所
京都府私⽴中学⾼等学校情報科研究会
Logoに学ぶ会Neo

後援(予定)

兵庫県教育委員会
尼崎市教育委員会
園田学園大学
⽇本産業技術教育学会

日程(予定)
【午前受付】9:30- 情報教育センター(5号館4階)

午前の部(10:00-12:00)

【ワークショップ】(複数セッション同時開催)

  1.  micro:bitの表⽰機能の拡張
    運営:稲川 孝司 (⼤阪公⽴⼤学/学習開発研究所)
    <内容>
    micro:bitの表⽰は5×5のLEDで貧弱なため、8×8LEDを4個使った基板(MAX7219)をmicro:bitに接続して、表⽰機能を8×32に拡張したメッセージボードのプログラムを作成します。参加者はmicro:bit Ver.2(Ver.1は不可)と接続ケーブルを各⾃でご⽤意いください。教材費:2200円(拡張基板+MAX7219+取り付け治具のセット)
    (定員:15名)
  2. タコラッチを活⽤したプログラミング体験
    運営:⽚⼭ 貴史 (丹波市⽴⼩川⼩学校/氷上情報教育研究会)
    <内容>
    本研究会では「探究的な学びにプログラミングを取り⼊れた単元」を開発してきました。開発単元である⼩学校5 年⽣社会科「これからの⼯業⽣産」では、⼯業製品にプログラムが活⽤されていることを理解し、少⼦⾼齢化による⼈⼿不⾜を補うロボット開発の例を参考に、児童が社会課題を解決する製品をタコラッチで考案・開発するプログラミング学習を⾏いました。今回のワークショップでは、タコラッチの体験やプログラミング学習の体験を⾏います。
    (定員:20名)
  3. micro:bitによるシリアル通信とセンサーデータ収集
    運営:中村 晃 (IEC情報教育学研究会/⾦沢⼯業⼤学)・江⾒ 圭司 (IEC情報教育学研究会/京朋社)・和⽥ 彰⼦(IEC情報教育学研究会/滝川第⼆⾼校)
    <内容>
    micro:bit のシリアル通信機能を使って、加速度センサーや明るさセンサーなどの内臓センサーの出⼒を逐次PC に送信し、そのデータをTera Term およびExcel のData Streamer を⽤いて確認し、csv ファイルとして保存できるようにします。この内容を応⽤すると、湿度温度センサーや超⾳波距離センサーなどの外付けのセンサーにも応⽤でき、探究活動などのデータ収集にも活⽤できます。micro:bit(V2)と接続⽤USB は各⾃でご⽤意ください。
    (定員:30名)
  4. 情報科の概念マップをみんなで考えよう
    運営:⼤⻄ 洋・井上 かのこ・井原 明⽇⾹・⿊澤 陽菜 (ノートルダム清⼼⼥⼦⼤学)
    <内容>
    学習指導要領の改訂に向けた諮問では、各教科の中核的な概念等を中⼼とした、教科の⽬標・内容の構造化が求められており、現在、情報・技術WGで検討が進んでいます。海外には、単元に現れる概念間の関係を概念マップにして⽰す教科書があり、情報科の構造化を検討するにあたっても、概念マップを作ることが有効だと思われます。本ワークショップは、グループでの議論を通して情報科の概念マップの形成を試みることで、情報科の体系性に関する参加者の理解を深めることを⽬的とします。主な対象者として⾼校の先⽣⽅や教員志望の学⽣を想定していますが、他校種・他教科の先⽣⽅や、教科書会社などの企業の⽅の参加も歓迎です。
    (定員:20名)
  5. ⽣成系 AI を活⽤したデジタルコンテンツの制作と知的財産権に配慮した情報リテラ シーの育成
    運営:⽵中 章勝 (桃⼭学院⼤学)・⽩井 美弥⼦ (兵庫県⽴伊丹北⾼等学校)・⻄出 新也 (関⻄学院千⾥国際中等部・⾼等部)
    <内容>
    GIGA スクール構想により導⼊されているタブレットで動作するAdobe Express を⽤いて、⽣成系AI による画像⽣成や画像編集によりクリエイティブな学びの実践例の紹介と、実際にワークショップ参加者のみなさんと画像やWebpage・動画作成による作品作りを⾏ない、思考⼒・判断⼒・表現⼒を育成する学びについて考えます。また、⽣成系AI の出現によりフェイク動画や著作権など知的財産権に関する対応と環境について紹介します。
    (定員:20名)

【自由企画】(ワークショップと同時開催)

 領域横断型授業のススメ 〜データサイエンス実践とプログラミング資格取得の融合〜

 運営:松本 慶⼦(京都府⽴洛⻄⾼等学校)・株式会社スプリックス・中学校技術教員
 <内容>
 第1 部「オープンデータ活⽤のススメ」では、モデル化とシミュレーションも関連させた実践をした。国や地域統計の⽐較より、⽣徒がデータマイニングの意義に気づく過程を⽰します。第2部「検定資格取得のススメ」では、プログラミング能⼒検定合格を⽬指し指導をした。資格取得という⽬標を持たせ、情報嫌いの⽣徒のモチベーションを維持し、共通テスト擬似⾔語対策も実践してきた。検定協会による説明と、中学技術から⾼校情報への接続事例も報告する予定です。以上、2 つの「おススメ」実践を基に参加者の皆さまと議論もしたいです。
(定員:20名)

【午後受付】11:40-(4号館1階)

【コミュニケーションタイム】 12:00-13:50

昼⾷の合間に名刺交換や企業展⽰など、参加者や協賛企業・共催団体の皆様がコミュニケーションを集うくつろぎの時間を設けました。企業展⽰・各団体勧誘ブースまたはポスター掲⽰があります。飲⾷可。
なお、昼⾷は各⾃でご⽤意ください。

午後の部(14:00-17:40)
【全体会】

◆ 開会行事

1部
「初等中等教育における情報活⽤能⼒の育成を図る次期学習指導要領への期待」
 講師:森⼭ 潤 先⽣
    兵庫教育⼤学 学⻑ ⽇本産業技術教育学会 会⻑
    (中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会 情報・技術ワーキンググループ主査代理)
 初等中等教育におけるこれからの情報教育のビジョン、さらには次期学習指導要領改訂に向けて,中央教育審議会で議論されています⼩・中・⾼等学校での「情報・技術」の最新の動きなどをお話しいただく予定です。

休憩・ICT企業展⽰コラボレーションタイム(30分間の予定)

◆ 2部 <パネルディスカッション>
「Restart! 情報教育ビジョン2025〜⼩中⾼⼤を連携する2ndステージの構築〜」

 講師:⽚⼭ 貴史 (丹波市⽴⼩川⼩学校)
    森本 岳 (京都産業⼤学附属中学校・⾼等学校)
    藤岡 健史 (京都市⽴⽇吉ヶ丘⾼等学校)
 コーディネーター:⻄野 和典 (太成学院⼤学)
  ⼩中学校・⾼等学校の現場から、それぞれのお⽴場で情報教育のこれからのビジョンをお話しいただきます。

◆ 閉会行事 17:30-17:40

【情報交換会】18:00-

会場:5号館2F チャティ

参加費

無料(共催・後援団体会員以外、資料代500円) 

情報交換会 

参加費 4000 円(予定)

参加申込

※ワークショップおよび情報交換会に参加される⽅は、準備の都合上11⽉20⽇(⽊)までのお申し込みにご協⼒ください。

お問い合わせ

情報教育合同研究会受付(佐藤)
jkgk25□sonoda-u.ac.jp(□を@に変えてください)